Windows95のUIと日本語とオブジェクト指向

先日、日経BPの出版局の方と話をする機会があったのだが、私がマイクロソフトでウィンドウズ95の開発に関わったことに触れた際、「ユーザーインターフェイスの設計において、日本人であることで何か役に立ったことはありますか?」と聞かれた。日本人であることがプラスになったとは思わないが、ふと思い出したことがある。当時、「日本語はオブジェクト指向な言語だな」と思ったことである。

先日、Windows のユーザーインタフェースとオブジェクト指向について触れてみましたが、今日はてなブックマーク人気エントリーにあがっていたこの記事、実際に Windows 95 の開発に携わった方が、その視点でオブジェクト指向について論じていて、とても勉強になりました。半年以上の前の記事ですが、今日初めて読みました。

特に面白かったのは、ダブルクリックという操作は、オブジェクトごとに、ユーザーがやりたいと思っていることを類推するということに等しい、という話です。なるほどー。オブジェクトごとのデフォルトの操作を、期待されているものと類推して決定するという考え方はいろんな場面で応用が効きそうです。

それにしてもこの Life is beautiful さんの記事はどれも読み応えがありますね。アルファブロガーとはまさにこういった方のことを言うんではないでしょうか。