RSSの全文配信をはじめました

RSSの全文配信機能(content:encoded要素による全文表記)をリリースしたので、この日記もフィードに全文を含めるようにしました。

一時は、RSSフィード内での全文配信に関しては否定的な意見も見られたのですが、気づけば全文配信も珍しくなくなった昨今。確かにRSSのSは Summary、つまりは要約なわけですが、全文は要約じゃないですね。でも便利なものはその仕様や技術の意図を超えて、広まっていくものだなと痛感します。

トラックバックweblog Updates pingなど、blog周りの技術は細かな仕様よりも実装優先で広まっていく傾向が強いのですが、RSS + content:encoeded における全文配信もそんな中の一つなのでしょうね。

全文フィードを配信することでネットワークのトラフィックが、という議論も為されるようになってきていますが、そんなとき僕がいつも思い浮かべるのはとある書籍の一節です。

一般には、オブジェクト指向Perlによるシステムの実装は、それと等価の非オブジェクト指向実装よりも高速になることはなく、実際には比較して通常20〜50パーセントほど低速になる。
この数字はオブジェクト指向Perlから多くのユーザを遠ざけるほど十分に大きいかもしれないが、オブジェクト指向の設計面および実装面のそれを補うさまざまなり点を見逃すのは悲劇的である。
(中略)残念ながら多くの人は、「20〜50パーセントの低速化」という数字に惑わされ、過去6か月間でプロセッサ速度が2倍になったにもかかわらず、何を意味しているか忘れがちになる。

これはオブジェクト指向Perlマスターコース―オブジェクト指向の概念とPerlによる実装方法のまえがきにある一部です。論じる技術はPerlオブジェクト指向についてなのですが、さまざまな場合にあてはまる名文だと思っています。和訳ですけどね。

さて、フィードの設定を変えたのでしばらくこの日記やはてなダイアリー日記のフィードが、リーダーによっては暴れるかもしれませんが、しばらくすれば落ち着くと思いますので、ご了承ください。