WEB+DB PRESS Vol.40 / DBマガジン 2007年10月号

今月はいつもより多く雑誌記事執筆の機会がありました。WEB+DB PRESS Vol.40 ではいつもの Perl 連載に加えて Linux 開発環境特集、DBマガジン 10月号では Linux 負荷分散の話。

WEB+DB PRESS Vol.40

WEB+DB PRESS Vol.40

Perl 連載は Test::More と Test::Base の話。Test::More で書くと汚くなってしまうテストを Test::Base できれいスッキリ、という話題です。id:hirose31:20061121:1164042331 の Test::Base を監視に使うという話をアレンジしたものについても少し言及してみました。次回はデバッガや各種ツールなど Perl の開発環境について書こうかなと思っています。

特集の方は Linux 開発環境と題して coLinux + GNU Emacs + zsh + GNU screen で快適 Linux ライフ、みたいな話。どちらかというとチュートリアル的な、セットアップから基本的な使い方まで...という内容になっています。どれも定番というか古くからあるツールですが、編集の方に煽られたこともありよい機会だし、ということで書いてみました。

DB Magazine (マガジン) 2007年 10月号 [雑誌]

DB Magazine (マガジン) 2007年 10月号 [雑誌]

DBマガジンには Linux の負荷分散の話を書きました。

負荷分散というと MySQL の台数をどうやって増やすか、キャッシュサーバーをどう効果的に運用するかといった、全体設計の方に目がいきがちですが、そもそもサーバー単体の性能を出し切ることができなければ全体設計をいくらやってもしょうがない。

  • Linux のサーバー単体のボトルネックを見極めるためにどういうツールを使って
  • どういう風にそれらツールが報告する値を捉えて
  • どう対処を行っていくべきか

という話に重点を置いて書きました。ps や sar などの細かな How To に加え、Linux カーネルの内部動作を元にそれぞれのツールの出力の意味を把握しましょう、という話などを書いています。(この日記で時々深追いしてた話のまとめみたいな感じですね。) また、実際にはてなのサーバーで起こったトラブル時のデータを元に、それらツールをどう使ってトラブルを回避したかという話も交えつつ、最後に最近のはてなインフラの全体像、LVS がどうした DRBD がどうこう...という点について言及しています。

ご一読いただければ幸いです。