自分が通った道は過大評価しがちな法則
僕はプログラマなわけですが、偉大なプログラマな先人、つまりは先輩らにどうやって技術を学べばよいですか? と聞くと、その答えには大概、その先輩が通ってきた道をそのまま説明されます。
実はこれ、自分もいわずもがな。「Perl を勉強したいんだけどどうしたらよい?」と聞かれたら僕が初心者の頃に読んだ書籍をおすすめするし、初心者を脱した後も僕が読んだことのある本をおすすめします。「自分が通ってきた道だから確信をもってそれをおすすめできている」とか「自分が知らないものをおすすめなんてできない」という風にも捉えられるのですが、実はこれ、どうやら人間の本能によるものみたいです。
肝心の、何の本で読んだのかをド忘れしてしまったのですが、人間には自分が経験したことや通った道を美化しがちであるという本能があるそうです。おそらく悲惨な記憶を薄れさせるためとかストレスから逃れるためとかそんなことが根本にあると思うのですが。
何かを人に得意げに喋るとき、ほんとにそれがその人にとってためになるのか、それとも単に自分が通ってきた道だから得意げになっているのか、ふと振り返られるようになりたいものです。