メディアの中の人にとってのソーシャルブックマーク

総務省の姿勢を伝えるヨミウリオンラインの「子どもはみなブログを持て!」(今月14日掲載記事)には、都内のネット系雑誌編集者から「多くのブログに引用されている」という情報が寄せられた。
 たとえば、ブログサービス「はてなダイアリー」では、85件の日記がこの記事を引用していた(23日朝現在)。さらに、このサービスの利用者がブックマーク(気になるサイトやページ)をコメント付きで公開し合う「はてなブックマーク」(http://b.hatena.ne.jp/)では、121人が引用していた(同)。

はてなブックマーク人気エントリーにも上がっていますし、もう目にされた方も多いと思いますが、YOMIURI ONLINE にてこんな記事が。以前に書いた記事に対してのブックマークでの反応に対して云々...という内容です。

ソーシャルブックマークに記事の反応がたくさん集まるというのは言わずもがななのですが、ことメディアの中の人はこの反応にすごく興味を持っていて、敏感なようです。いつもはてなのことを取り上げてくれている BroadBand Watch の記者さんも、毎日ブックマークをチェックしてどの記事が何人からブックマークされるかを見ていると言っていました。自分たちで良いと思ったものはそれほどブックマークされずに、斜め上を横切ってるような記事が案外人気だったりとか、更にその記事に対しての反応が肯定的なのか、批判的なのか、そういうのが分かって面白いんだそうです。

japan.internet.com の編集の方にお会いしたときも同じようなことを言っていました。(僕のブックマークをウォッチしてくれていたようで、脊髄反射typo を指摘したコメントを載せておいたらすぐ直してもらったという裏話もあり。)

ウェブ上のニュースなどのメディアサイトでは、やはりテキストを大量に発信し続けるだけあって、そのテキストに対するフィードバックはかなり気になる。でもコメントなどを自分たちのサイトで開放するだけのリスクはなかなか取れない。でもやっぱり感想は気になる。そんな微妙な立ち位置だったからこそ、こうしてフィードバックが受け取れるということが、新鮮に感じられるのでしょうね。

ちなみに、この記事の中に出てくる総務省の方が「これほど反発の割合が多いと傷つく」とお茶目な発言をしていますが、この傷つく、というのはちょっと分かったりします。前にどこかで読みましたが、自分が作った作品とか、自分の提案が批判されると、まるで自分の人格が否定されたような気持ちになる、というのが人というものなんだそうです。

追記: なお、僕はこの総務省の人の元の主張(子供はどうこう)については肯定も否定もするつもりはありません。一次ソース読んでないしね。一方、「傷つく」という発言に対してだけ注目があつまって批判されることには、僕は逆の立場かなあという印象なので最後の部分を書きました。

もともとの話題については http://deztec.jp/design/05/06/24_blog.html がとても参考になると思います。