刺激を受けた本5冊...プラスで技術本5冊
「読書」とひと口に言っても、仕事用に要点のみ読むものもあれば、味わうように精読するものもある。また、本には特定目的のために「使える」ものもあれば、人生を変えるような書もある。彼らがエンジニアとしてどんな本を読み、どんなことを考えてきたか、参考にしてみよう。
Tech総研さんから取材をしていだきました。刺激を受けた本を5冊、とのことですのでハッカーと画家とかを中心にピックアップしてみました。「参考になった」ではなくて「刺激を受けた」というテーマだったので、気づいたら自己啓発本とマーケティング本のみになっていて、いわゆる技術書が入ってませんでした。
じゃあ参考になった技術書、というので挙げるとしたらどれかなあということでリストアップしてみる。5冊に絞るのはなかなか難しいのですが。
リファクタリング―プログラムの体質改善テクニック (Object Technology Series)
- 作者: マーチンファウラー,Martin Fowler,児玉公信,平澤章,友野晶夫,梅沢真史
- 出版社/メーカー: ピアソンエデュケーション
- 発売日: 2000/05
- メディア: 単行本
- 購入: 94人 クリック: 3,091回
- この商品を含むブログ (312件) を見る
ある程度プログラムを書けるようになってくると綺麗なコードってどうやって書けばいいのとか、どういうのが読みやすいコードなのかがわからないという壁にぶち当たると思うのですが、リファクタリングについて学ぶとその辺にルール付けをしてくれるので安心できますね。
ただ、リファクタリングを学ぶ前にオブジェクト指向とデザインパターンを知らないといけないっぽいので、なかなか到達までに時間がかかりそうですが。パターン指向リファクタリング入門~ソフトウエア設計を改善する27の作法 を読んでたら、このリファクタリング本をもう一度読んだ方がいいなと思い再復習中。全然実践できてないことに気づいて愕然としました。
あと、もうひとつ言っておくと、リファクタリング本すげーいいとかそれっぽい顔で言ってみるとモテそうな気がします。(プログラマに。)
- 作者: 結城浩
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2004/06/19
- メディア: 大型本
- 購入: 51人 クリック: 762回
- この商品を含むブログ (397件) を見る
デザパタ本と言えばやっぱりこれですよね。結城さんの本は分かりやすすぎる。でも、Java を勉強し始めて2日目ぐらいのときに読んだときはさすがに分からなかった。そりゃそうです。Java 以外の言語を得意としてる人が、この書籍のJavaのコードをその言語で実装し直してみるといいらしい。
デザインパターンというのは「これ!」という正解がある代物ではないので、その適用例とかコード例、それから人それぞれの考え方を多角的に知っておいたほうが良いんだろうなというのが僕の感想。結城さん本以外も何冊か読んで、そう思いました。
憂鬱なプログラマのためのオブジェクト指向開発講座 (DDJ Selection)
- 作者: Tucker
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 1998/05/31
- メディア: 大型本
- 購入: 10人 クリック: 508回
- この商品を含むブログ (78件) を見る
社会人最初の研修で、(「オブジェクト指向プログラミング」ではなくて)オブジェクト指向開発というのを学んで、なんかユースケースだUMLだ、設計書が最初でコードは最後だとわけのわからない言葉や考え方をいっぱい聞かせられて、うはーと思ってた頃に読んでとてもすっきりしたのを覚えてます。C++ がベースですが C++ を知らなくても普通に読めると思います。平易な言葉で実践的、そして他にはない内容、まさに名著ですね。
でまあ、これでウォーターフォールなオブジェクト指向開発について学んでへえと思ったわけですが、実践してみるもなかなか難しく悟りの境地に達したのが例のPerlの話です。(j/k)
Effective Perl (ASCII Addison Wesley Programming Series)
- 作者: ジョセフ・N.ホール,ランドル・L.シュワォーツ,Joseph N. Hall,Randal L. Schwartz,吉川邦夫
- 出版社/メーカー: アスキー
- 発売日: 1999/03/01
- メディア: 単行本
- 購入: 5人 クリック: 56回
- この商品を含むブログ (52件) を見る
- 作者: トムクリスチャンセン,ネイザントーキントン,田和勝
- 出版社/メーカー: オライリー・ジャパン
- 発売日: 2001/03/23
- メディア: 単行本
- クリック: 10回
- この商品を含むブログ (14件) を見る
この辺の本がどういいかはお薦めの Perl 本をいくつか紹介に記してあります。
しかし参考になったという点ではこの辺だけど、一番読み込んだのはおそらくJavaの資格試験の問題集か Oracle Master の問題集という罠。あと、真面目な話、Perl に限って言うと、一番実用的だったのは WEB+DB PRESS の miyagawa さんの連載であるところの PerlStyle だと思います。
この秋に読む!TOPエンジニアが刺激を受けた25冊に便乗して僕も考えてみました。
あ、なんか便乗されてる。ということで、みんなでオススメ書籍を晒そうキャンペーンです。バトンみたい。でもバトンは回さない。