田中良和が本を書いた

ただ、そんな時頭に浮かぶのは、誰もやったことがないことは、やる前に考えたところでうまくいくかどうかなんて、そもそも分かるはずがないという当たり前の事だった。実行してみなければ分からないのだ。

田中良和という人に初めて会ったのは2年ほど前だったと思います。インターネットで面白いことをやってる同世代の人たちが何人かで集まってご飯を食べるという集まりの中でした。当時彼は楽天広場の中の人。そして今はグリー株式会社代表取締役社長。

その集まりには彼以外にも面白い人がたくさん集まっていて、特別なバックグラウンドも持っていない僕はただただ周囲に圧倒されるばかりだったのを今でも覚えていますが、そんな中でも一際目立っていたのが田中さんでした。僕とは年齢がほとんど変わらないのに、物事に関する洞察力、ビジネスの知識の幅、意思決定の速さ、積んできている経験は遥かに上をいっていて、そして現場で開発もしている。何か特別なものを持っている、この人にはかなわないな、と思いました。

田中さんからは、ネットに関する考え方、ビジネスのこと、転職に関すること、ライフスタイル、いろんなことを教えてもらった。おそらく僕が影響を受けた人の中でも、特に影響が大きかったのが彼だと思います。

そんな田中さんが本を書いた、というので早速で買って、帰り途中にスタバによって読んでみました。

「俺の中に神が舞い降りた」なんてグリーを開発し始めたときに不適な笑みを浮かべながら語ったりする人なんで、僕は彼は特別だとばかり思い込んでいたのですが、どうやらその認識は間違っていたようです。

自分が何をしたいかが分からなかった学生のころの話、インターネットに初めて出会ったころに受けた衝撃、SCN や楽天での仕事を通じて出会ったたくさんの人から学んだ方法論、文系あがりでプログラミングなんてできないと劣等感を感じていたときのこと、そして挫折とそれを乗り越えることで培ってきた、自分自身を動かすための彼なりの考え方。そんなことが書いてあり、今の彼があるのはそんなひとつひとつの、小さな努力の積み重ねだったんだなというのが良くわかりました。

最初から最後まで、共通して伝わってくるのが「行動を起こすしかない」という彼の一貫した姿勢です。批評家になってはいけない、何かを実現する人間にならなければいけない、という信念。僕が初対面のときに受けた彼のアグレッシブな印象は、そんなところから来ていたのだなと改めて思います。

最初は、「よっしーが本書いたっていうんだし、読んでやるか」ぐらいの気持ちで買って帰ったのですが、読み終えた後に「下手な自己啓発本より100倍は面白かった」と、本人にメールしておきました。

ネットに限らず、自分の人生に後悔したくないすべての人におすすめできる良い本だと思います。

僕が六本木に会社をつくるまで

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