ライブドアの技術の話

今回のライブドアの件で、「ライブドア虚業」、とか「日本のネット企業は心を改めて技術を磨け」みたいな論調を良く見かけるわけですが。

いずれ誰かが書くだろうと思っていて、やっと出てきたライブドアの技術の話。

ライブドアの直近の財務諸表なんかを見ると確かに証券周りなどの売り上げの占める割合が多かったりもしますが、その企業の設立当初から今に至るまでその屋台骨を支えてきたのは間違いなくライブドアが持っている確かな技術で、日本のウェブ関連企業の中でもその技術レベルの高さは、その辺でなんとか 2.0 だとか声高に言ってる企業なんかよりも遙かに高いと思ったほうが良いでしょう。

圏外からのひとことの中で示されていたポインタ以外にも、最近の取り組みは以下のリンクが参考になると思います。

自社でサーバーを設計するなどレイヤ0から独自の技術を持っており、連日のテレビ放映による影響でも落ちないサイトを維持し、オープンソースの自社製フレームワークで大規模なサイトを超短期で構築して自分たちで運用している。オープンソースのライブラリ開発者、メディア執筆者を多数輩出した企業であり、特に Lightweight Language を活用するウェブプログラマに与えた影響は非常に大きい...ライブドアはそういう技術的な側面を持っている企業です。

ライブドアに限らず、日本の大きなウェブサイト、例えば Yahoo! ですとか楽天ですとか、そういった所を技術的でないと認識されている人も多いように感じますが、それは単に技術を全面に押し出すマーケティングをしてないだけであって、技術を持ってないということとは違う。一日何億もあるページビュー、何万というトランザクションをエラーを出さずにさばき続けるのにいったいどんな技術が必要か、想像したことはありますか。

今回の事件そのものについて有罪だ無罪だ、正しいとか間違ってるとかそういうことを言うつもりはありません。ただ、マスメディアが報道しないそういう側面があるということを、みなさんにも正しく理解して欲しいなと思います。